大根は多くの品種があり、根の部分の色や形、大きさも様々。今回は手に入ったカラフルな大根をご紹介します。どれも青首大根ほど大きくはないのですが、切ったときに驚くような色の物もあります。(写真①写真②)
●紅芯大根
【原産】中国:中国名「紅心美ホンシンメイ」「心里美シンリメイ」
【色形】カブのような丸っこい形で、外側は薄緑から乳白色で切ると紅色とピンク色を混ぜたような鮮やかな色をしている。直径は約10㎝
【食味】水分はやや少なめ、シャキシャキ、パリッとした食感。甘みが強く辛みはほとんど感じない。
【用途】色味を活かして生でサラダのトッピング、甘酢漬けなどの浅漬けに。酸性の液体(酢やレモン果汁)に触れるとさらに赤色は鮮やかになる。加熱調理は色が消えやすいので、オイル焼など短時間調理を推奨。この外側と内側の色の違いを使ってカービングにも利用される。
【特徴】赤い色はアントシアニンという成分で抗酸化作用があることで知られる。普通の大根の抗酸化力と比較すると約8倍の抗酸化力を持つというデータがある。わずかな衝撃でヒビが入りやすいので取り扱いには注意。
●ころっこ大根
【原産】一般的な大根と同様、地中海沿岸から中央アジアまたは中国華南高地など諸説ある。この大根自体は、日本の種苗会社が開発。
【色形】見た目は一般的な大根を小ぶりにしたミニ大根。根の長さは20㎝前後、直径7〜8㎝で収穫できる。
【食味】水分が多く果肉は緻密だが柔らかさもある。
【用途】果肉の柔らかさを利用してふろふきや旨煮などに向く。
【特徴】新鮮なうちに食べきれるサイズ、持ち運びにも楽で便利な大根をと考えて作られた。葉のまとまりが良く密植できるため多く収穫でき、家庭菜園にも向いているので人気。 2015年に大手の種苗会社から農家へ種の販売が始まった。
●紅くるり大根
【原産】一般的な大根と同様、この大根自体は日本の種苗会社が開発。
【色形】葉の根本も皮も果肉も紅色。20㎝ほどの手のひらサイズだがずんぐりとして重みがあり1㎏近くある。
【用途】一般的な青首だいこんと同じような水分量と柔らかさを持つ。色が出るので水分を使う煮物やスープなどには不向きだが、それを使って炊きこみご飯にすれば赤いご飯に、酢につけると赤が鮮やかになり綺麗。酢漬けやピクルスもオススメ。甘みもあるので生食でもよいが、紅色が周囲につくので注意が必要。
【特徴】紅芯大根と同じアントシアニンを持ち抗酸化力も強く、一般的な大根の約数倍〜10倍とも言われる。
●ビタミン大根
【原産】中国:中国名「中国(志那)青長大根」「長江青長大根」。
【色形】皮も果肉もほんのり緑色で先端部は白い。小型の20㎝〜30㎝ほどで首から先の方まで同じような太さをしている円筒型の大根。地上に出ている部分が多いので、皮も果肉も緑の部分が多いのではないかと言われている。
【用途】歯切れがよく甘みがありクセもないので生食がオススメ。薄緑の色もきれいなので、スティックやスライスにすると爽やかな一品になる。(写真④)
【特徴】普通の大根は葉の部分の方に栄養があると知られているが、ビタミン大根は名前の通り根の部分にもビタミンCをはじめとするビタミン類が特に豊富に含まれている。ビタミンCに至っては普通の大根の約30倍との情報もある。
●紅しぐれ大根
【原産】一般的な大根と同様だが、この大根自体は日本の種苗会社と大学の植物機能研究センターとの共同で開発した品種。
【色形】皮が濃い紫色で果肉の中心部も薄紫色にグラデーションがかった色味。大きさは25㎝前後でずんぐりした円筒型。300g位から市場に出回る。
【食味】まろやかな甘みがあり、辛みはほとんど感じない。噛むとシャキシャキとしているが弾力も感じる。
【用途】紫色を活かした生食がイチオシ。オイル焼きにしても甘くまったりとした食感が美味しい。大根おろしにするとキレイな紫色になる。(写真⑤)
【特徴】アントシアニンを多く含み抗酸化力が強いと言われる。紫色は酸性の調味料に合わせると鮮やかな赤に変色。皮の紫色と果肉の白いグラデーションが時雨(しぐれ)の空のようだということから命名されたとされている。
今回ご紹介できたのは6種類でしたが、色形や食味などそれぞれが特徴を持ち、すべての種類を大根おろしにしたり大根餅(写真⑥)を作ったり、カラフルな色も含めて楽しめました。近くのレストランではとても効果的にカラフル大根を使っていました。よく見ると紅芯大根だけでなくビタミン大根や紅しぐれ大根、黄色いニンジンなど生の春菊の上にパッと花が咲いたようで思わず撮ってしまいました。(写真⑦)
料理は目でも味わうとも言われています。色素には抗酸化作用に優れたものが多く注目されていますので、大根だけでなくカラフルな食卓を意識してみてくださいね。
【参考文献】
・四季の野菜大図鑑 枻えい出版社 ・野菜と果物の品目ガイド 農経新聞社
・おいしいものは体にいい 丹羽真清著 FB出版 ・フルーツ&ベジタブル図鑑 主婦の友社
・紅心大根|【静岡県公式】しずおか食の情報センター https://fujinokuni.shokunomiyako-shizuoka.pref.shizuoka.jp/buy-food/1981
・黒大根 ¦ 野菜図鑑 ¦ Agritario https://agritario.tokyo/harvest/192/
・青大根/長江青長ダイコン/ビタミン大根:旬の野菜百科 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Aodaikon.htm
・紅しぐれ大根 < 紫だいこん:旬の野菜百科 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Benishigure.htm
・紅くるり大根/ベニクルリダイコン/べにくるりだいこん‐赤いダイコン:旬の野菜百科https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/daikon-Benikururi.htm
・ビタミン大根 ¦ 野菜図鑑 ¦ Agritario https://agritario.tokyo/harvest/189/
・黒大根 黒長大根 黒丸大根|だいこん ダイコン 大根 品種の特徴 食べ方 選び方 https://www.yasainavi.com/zukan/daikon/kurodaikon
・ビタミン大根 青長大根 青大根|だいこん ダイコン 大根 品種の特徴 食べ方 選び方 https://www.yasainavi.com/zukan/daikon/vitamindaikon
・紅芯大根 赤大根|だいこん ダイコン 大根 品種の特徴 食べ方 選び方https://www.yasainavi.com/zukan/daikon/koushindaikon#google_vignette
・ころっ娘-野菜種-e-種や|野菜種、花種と苗の三重興農社 https://www.e-taneya.com/site/tokushu/yasaishu/sakata-korokko.html
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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