「身体に良くないから、なるべく食べない方が良い」と思われがちの油脂ですが、実は、「油」と「脂」で種類が異なることをご存知ですか?
『油(主に植物性脂肪)』↓不飽和脂肪酸…サラダ油、オリーブオイル、ごま油など
『脂(主に動物性脂肪)』↓飽和脂肪酸…バター、ラード、牛脂、ココナッツオイルなど
健康のために、肉の脂身は残したり、牛乳やヨーグルトは低脂肪タイプを選んだりなど、特に動物性脂肪の摂取を控えめにしている方も多いでしょう。今回はその飽和脂肪酸について詳しくご説明します。
★『飽和脂肪酸』の特徴
・常温で固体
・酸化しにくい
・体内で作ることができる
・通常の食生活では不足しない
様々な生活習慣病の観点から、摂り過ぎには注意が必要と言われてきた動物性脂肪ですが、実はそんなに健康に悪くないということが分かってきました。
★『飽和脂肪酸』の新常識
従来、動脈硬化の原因になることから飽和脂肪酸の摂取を控えるように指摘されていましたが、国立がん研究センターの研究発表によると、摂取量が少なすぎても多すぎてもいけないことがわかりました。動物性脂肪(飽和脂肪酸)を多く摂取している人の方が、
●脳の奥深くにある細い血管から出血するタイプの脳卒中が少ない!!(図1)
●脳深部の細い血管が詰まる脳梗塞の発症率が低い!!(図2)
という結果が出ています。しかし、心筋梗塞では全く別の関連が見られ、飽和脂肪酸の摂取量が多くなるにつれ心筋梗塞の発症率が高くなるという結果が出ました。特に男性に多いようです。(図3)
国内外の研究や過去の研究も含め総括的にみると、脳卒中並びに心筋梗塞どちらにも共
通して発症リスクが低いのは、摂取量1日20g 前後であると結論づけられています。これは、
·牛乳を毎日コップ1杯(200g)
·肉を2日に1回150g 程度
の摂取に相当します。この結果は国内の4ヵ所約8万2千人の方を約11年間追跡調査した結果です。皆さんは足りていましたか?あくまでも参考値ですが、パンにバターを控えていた人も、バラ肉を控えていた人も、特に女性は安心して摂取して大丈夫なようです。次回も油脂のお話は続きます。
★飽和脂肪酸を摂取できるレシピ例
【カボチャのココナッツオイルソテー】
薄切りにしたカボチャをココナッツオイルでソテーして塩コショウで味を整える。
【カボチャのココナッツミルク煮】
小口切りにしたカボチャをココナッツミルクで煮て、もどした干しブドウとざっくり和える。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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