File:36(6月号)
時折、初夏を思わせる季節になり、瑞々しい果物に目を惹かれますよね。中でもパイナップルは誰もが幼少の頃から馴染み深い果物のひとつ。主要品種のスムースカイエン種は平均気温20℃が必要とされる熱帯性植物です。店頭のほとんどがフィリピン産ですが、石垣島などで栽培された沖縄産の物は、樹上で完熟させているので甘い香りと格別の美味しさを持っています。輸入物はいつでも手に入りますが、入荷量が増える6月前後が甘みが増し、最も美味しい時期になります。沖縄産は6月〜8月に出回ります。
 食べ頃と色とはあまり関係なく、指で押して柔らかいところがあり、目と目の間がよく伸びているものが熟している証拠です。下部の方が甘味が強いので下膨れのドッシリしたものを選びましょう。爽やかな酸味成分のクエン酸は、乳酸の生成を抑える効果があります。その他、ビタミンCやビタミンB1、食物繊維、たんぱく質分解酵素のブロメラインも含まれているので、肉料理にはピッタリ♪しかし、調理の時、高温にしてしまうと、その活性作用を失ってしまいますのでご注意を!最後の段階で料理に加えるようにして下さいね。
 原産地は南アメリカで、アメリカ大陸発見後ヨーロッパに広まり「新大陸からの贈り物」と言われたとか。こんな硬い皮の中にジューシーな甘酸っぱい果肉が隠れているとは・・・きっと当時の人も驚いたでしょうね。