File:17(11月号)
  激しい雨の中を子供達が大きな葉っぱを傘代わりに畦道を走る。こんなワンシーンを見たことがありませんか?この大きな葉っぱは、サトイモの葉です。長さ50cmにもなる大きな葉の表面は、細かい産毛とロウ物質が覆い、水をはじいてくれます。観葉植物にもなり、いかにも熱帯生まれの風格ですね。
 日本への伝来は古く、稲作以前の主食だったとも言われる伝統野菜の一つ。日本の食文化との関わりも深く、種芋から沢山収穫でき縁起が良いことからも、各種儀礼やお祝い事に欠かせない食材になっています。
 貯蔵できるので年中出回りますが、今から冬にかけてが美味しく、関東に多い土垂(どだれ)、セレベス、えび芋、九州地方の赤芽芋など200
以上の品種があるといわれています。

 栄養の特徴は、でんぷんが多く加熱すると消化がよくなります。また、ミネラルやカリウムが多くホウレン草に匹敵。カロリーは低めなのでダイエット中の方にもオススメですよ。ヌメリ成分は、ムチンやガラクタンという食物繊維の仲間で、近年の研究の結果、血中コレステロールを低下させ、肝臓や腎臓の機能強化、胃や腸の調子を整えるなど様々な効果が期待されています。味の浸み込みを良くする為にヌメリを取ってから料理することが多いのですが、健康効果を期待するなら、ヌメリも気にせず調理する方がオススメです。